去る平成11年6月29日に行われた日本電気株主総会に出席してきました。そこでの質
疑応答を抜粋してお伝えいたします。
なお、出来るだけ質疑の内容を忠実にお伝えしたかったので、音声データをその
まま打ち出しました。
日本電気株式会社 第161期定時株主総会
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吉岡
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228番です。防衛庁や宇宙開発事業団の件で子会社があれだけの不正を犯し
ている訳ですが、それはさて置きまして、まだマスコミに漏れていない子会社の
不祥事と言うのがいくつかあると思うんです。
例えばですねー、資本金額で言うと関西日電の次に相当するNECパーソナルシ
ステムの長野営業所が七年程前に詐欺を働いて、インターネットでその記事が掲
載されております。その掲載に関してデタラメだと言うことでその社長を名誉毀
損で訴えて、逆に今度はその社長から誣告罪で訴えられている。でもその社長は
数百枚に及ぶ証拠書類を持っているからそこまでのことをやっているのであって
、これがマスコミに漏れるとまたたいへんな、またかと、また信頼を失うと思う
んですけれど、その事件を知っているのか、知らなかったら職務怠慢になるし、
知っていたのであればどのような対処をしているのかお答え下さい。
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応答 高山専務取締役
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専務取締役の高山ございます。わたくしから答えます。えー冒頭のパステムが商
品についての取り込み詐欺的な事をおこなったという件、また追随してそれに関
し、関連した社長に対して名誉毀損、業務妨害したと、こう言う二つ点について
述べますと、前半についてはすでにこれは裁判所で結審されましてパステムが、
パーソナルシステムズがそのような事実は無いと言うことでパーソナルシステム
ズの責任が無い旨の判決がくだされております。
また二点目の名誉毀損ないしは業務妨害の刑事告訴をしている事実、これはパー
ソナルシステムズがしていることの事実は知っておりますし、また、その社長か
ら業務妨害罪で警視庁に告発している事も認識ておりますけれども、本件につい
てはエーこれは捜査当局が現在、捜査中でございます。
従いまして、エーこの当総会における目的事項とは関係ございませんので、回答
および、詳しい回答およびコメントは控えさせていただきたいと思いますので、
ご了解いただきたいと思います。
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議長
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そう言うことであのご了解いただきたいですが
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吉岡
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一言、ちょっといいですか。 裁判で結審されたとおっしゃいましたけれども、
いっさい詐欺について、要するにその会社が物を売ったその代金を払えと言う
訴訟に対しては確かに結審で負けています。
いいですか、ところがその詐欺を働くにあたっての事実過程を証拠書類等、提出
してもNEC側、パーソナルシステムズ側は本件裁判とNECが架空取引した、
架空販売をした、それから販売店の名義を乱用した、その事実とは本件裁判と関
係無いと言う事でいっさい審議を拒否されているんです。だから、その件に関し
ては判決がで出ていないと思ってもらったほうのがいいです。
役員選出議案についての質疑の中で
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吉岡
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228番です。あえて名前は申し上げませんが、警視庁に入庁して、
警察大学の校長をやられた方
校長をやられた方が今回も役員になられておるんですけれども、私は先ほど申し
た詐欺の時に、不信を、非常にいだいた点があるんです。
民事裁判で、NECパーソナルシステムの社員が勝手にやったことと言う判決が
出た訳です。と言うことは、その際、その社員が犯罪をおかしたのであるから、
その彼を刑事告訴したわけです。そうしたら、どう言う結果になったかと言うと
不起訴になったわけです。どうして不起訴になったかと問い正すと、これは会社
の組織的なビジネスの上でおこなった行為であって彼本人の詐欺ではないと言う
。そんな矛盾しているわけですよね。
で、いろいろ調べて行くとやはり、こういう役員の中に警察関係の人がおられて
、そういう手を回したしたんではないのかと思われてならないんですよ。確かに
株主の中ではそういうことは逆に利益をもたらす事であるから、結果的にはいい
かもしれないしれないですけれど、世間的には非常にNECの品位を疑われるん
じゃないかと思えてならない訳ですね。
それから先ほど申した今度は名誉毀損で訴えたことも、詐欺の時効というのはそ
れほど凶悪な詐欺でなかったら5年の時効なんですよ。その時効を待ってから名
誉毀損で訴えているんですねー。この辺もちょっと納得がいかないわけですよ。
ですから今後もね、こういう役員を入れて手を回して悪いことを続けるのかどう
かご回答願います。
会場に笑い
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議長
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その点についてはわたくしから、、、、、なお、役員候補者の選任につきまして
は、えー当社事業の必要性から判断したと言う事でございまして、えーただいま
ご指摘のような事実は全くございません.以上でございます。
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