以下は、NEC社員の証言です。内容は想像を絶する事ばかりですが、一部を
記しました。ノルマ達成ができないと暴力行為が行われ、長野営業所の社員全
員は、悪いことでもなんでもやって売り上げを作らなければならなかった事を
述べています。
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販売目標が達成されないと、所長から厳しく注意を受けます。甲第一号証の四
は、私が書いたものですが、ここに記載のように、予算が達成できないと、頭
をこずいたり、怒鳴ったりする所長もいました。私が退社するときは、橋本所
長で、その前任が、西山所長、その前が小林所長でしたが、小林所長には、一
、二度こずかれたことがあります。
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予算を達成するためには、バッタ屋と言われる現金問屋に通常の販売価格より
五パーセントから十パーセント安く売りました。会社への伝票には販売価格で
作成するので、差額(以下、これを「値差」という。)が出るのですが、この
値差は、自分で負担しました。最初は、予算達成によって貰える報奨金や店か
らのリベートを値差に充てていましたが、昭和六二、六三年頃からは、それで
は間に合わなくなりました。
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バッタ屋に売って売り上げを上げることは、中部エヌイーシー商品販売株式会
社と名称が変わった頃から行われていました。西山所長も東京のバッタ屋に売
って、値差を出してしまい、平成三年三月に転勤しました。西山所長は、値差
の総額一四〇〇から一五〇〇万円を弁償しました。営業担当者の各人がバッタ
売りをして、値差を持っていることは、所長まで知っており、値差を出してし
まい、その一部だけを弁償して、会社を辞めた人も何人かいます。
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目標達成の為には、販売エリア外の電気店に
安く売ること
もありますが、市場値が崩れることを恐れて、あまりやらず、東京のバッタ屋
に売るようにしました。この場合の販売方法は、架空の注文で伝票を作成し、
それにより本社から届く品物を、一旦は長野営業所の倉庫に入れたり、通常の
販売先に品物を送っておいて、後から引き取りに行き、バッタ屋へ持ち込みま
した。
実際の証人調書を「こちら」で見ることができます。
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