マイクロパックの紙幣識別機の開発経緯とその後の状況

 

平成1年10月頃から

ICS株式会社(SANKYOの子会社)からポイントカード開発の委託

を受ける。

その製品は、近赤外線反射センサー使用のポイント読み取り装置であった。

 

平成2年2月頃、

当時は紙幣識別機にオーディオ用の磁気ヘッドが一般的に使われていた。

近赤外線反射センサーは磁気インクに非常に鮮明に反応することを察し、

磁気ヘッドを使わず、代用品に近赤外線反射センサーを使った紙幣識別機

の研究に着手。

 

平成2年10月頃、

ゲームメーカーからゲーム機搭載用の紙幣識別機設計の依頼を受ける。

平成3年3月頃に完成し、300台ほど製造した。磁気ヘッドを使った当

時の紙幣識別機よりは紙幣識別率は良かったが、納得のできる完成度では

なかった。

 

平成5年3月頃から

新型紙幣識別機の2号機の設計に取り組む、その中で、識別率が大幅に上

る方法を発見、同年5月24日、「紙幣識別方法」の名称にて特許申請。

6年後の平成11年3月5日に(特許2896288号)権利化された。

 

平成5年6月頃

上記特許申請を機に、量産を計画する。CPU基板、センサー基板の製造

を新光商事株式会社、筐体及び組み立て検査をプラス工業株式会社に委託

プラス工業は、現在のプラスビジョン株式会社で、事務用品の大手のプラ

ス株式会社の関連会社

 

平成5年8月頃

プラス工業株式会社にて量産開始。

 

平成5年12月頃

プラス工業株式会社から、長野県の中島オールプリシジョン株式会社に製

造移管。その窓口になり、一部製造に関わったのが現在の株式会社ウイン

テック(当時はテラテック)社長の寺島氏

 

平成6年7月

   紙幣スタッカ−付き紙幣識別機GBS10の設計をスタート、メカ設計を

当時テラテック社長の寺島氏に依頼。

 

平成7年4月5日

株式会社ウインテック設立の際、株式会社マイクロパックが資本金の一部

を出資。

 

  平成10年

都内の会社の焦げ付いた未入金を、ウインテックの寺島社長から紹介され

た人間に依頼してしまった。未入金をまったく取れずに帰って来て「支払

い能力のない所へ、取り立てに行かされた、我々の足代を支払え」と、ヤ

クザ6人に恐喝された。その後、ウインテックとの取引をやめる。

 

平成12年7月

ウインテックは株式会社マースエンジニアリングの子会社になった。

それは下記のHPによって分かった。

 http://www.mars-eng.co.jp/c_history.html# 

 

平成14年2月19日

弊社の紙幣識別機GBS05を製造委託された株式会社ウインテックが、

弊社と全く同様の紙幣識別機を製造し、株式会社マースエンジニアリング

が販売していることなどが発覚、そのため、通知書を郵便にて、株式会社

マースエンジニアリング及び株式会社ウインテックの両社へ送付する。

 

平成14年3月05日

マースから回答があった。CPU基板にはしっかり「MARS」のシルク

が入っているのに「紙幣識別機はOEM品であって特許に関してはウイン

テックに一任している」との文書だ、しかも後で言い訳ができない内容証

明書である。内容証明書は、郵便局側で1部保管し、送付した側も受け取

った側も改ざんが不可能なもの。

その他にも、平成6年に、マイクロパックが、ウインテックにメカ設計を

委託した紙幣識別機GBS10とまったく同じ物を、ウインテックがGB

S20と名称を変え製造販売していることも、下記のウインテックのHP

によって分かった

    http://www.winteckk.co.jp/product/product.html