告訴状の全文

告訴状

東京都目黒区青葉台三丁目二十一番八号

告訴人 エヌイーシーパーソナルシステム株式会社

右代表者代表取締役 的井聖士

長野市大字安茂里二一九六番地一

被告訴人 吉岡一栄

昭和二十七年四月六日生


 
平成八年 三月 六日

右告訴代理人

弁護士 岡田宰

 同   戸塚章

長野県警察本部 中央警察署 御中


 

 
第一 被告訴人の所為は刑法第二三〇条一項「名誉毀損罪」及び同法第二三三 条「営業妨害罪」に該当するものと思料されるので、被告訴人に厳重な処罰を 求めるために告訴する。


第二 告訴事実

被告訴人は、同人が代表取締役を務める告訴外株式会社マイクロパックの平成 八年六月二五日付けのインターネットのホームページに、「NEC(エヌイー シー)大規模な架空取引と詐欺を働く」との見出しの下に、「(告訴人の)長 野営業所」が「不当な利益と売り上げの水増しを計画、長野市内の五十店以上 の電気店の名義を無断で使い、トラック便の送り状、請求書、領収書等の私文 書を偽造し、各電気店に配布、不正取引を働いていた。」「(前記マイクロパ ックの関連会社であり同じく被告の訴人が代表取締役を務める)東亜システム から商品を詐取し、本社からの商品と同様にバッタ屋へ売り、本社への支払の 差分に当てていた。」「エヌイーシーの手の込んだ計画の中に長野県警を骨抜 きにする事も含まれて(おり)、エヌイーシーは、パソコンやワープロ等(警 察への送り状を入手)を長野県警への事件発覚以前から(賄賂として)プレゼ ントしていた。」「エヌイーシーの会社ぐるみの犯行である。」「東亜がエヌ イーシーを刑事告訴している。」「エヌイーシーの長野営業所は八年間で、五 千枚以上の私文書偽造と二百億円もの架空取引を行っていた。」「(長野税務 署及び国税局がエヌイーシーに対し)査察に踏み切らないのはエヌイーシーが 長野税務署及び国税局に対し)長野県警同様、賄賂の授受があったと考える以 外、他にどんなことが想定できようか。」「(エヌイーシーの)女子事務員を 除くすべての社員と所長までも、偽造書類の作成をし架空取引による不正を行 っていることは明らかである。」「大手企業と国や県が犯した犯罪の場合、大 抵はもみ消されることがはっきりした。架空取引、私文書偽造、詐欺を立証で きる充分な資料があるのに、誰も罰せられず、詐欺を働いた会社が得をし、や られた者が泣き寝入りしなければならない。」等の虚構の内容の事実を記載し た記事を作成した上、これを掲載し、もって公然事実を滴示して告訴人の名誉 を毀損するとともに、虚構の風説を流布し告訴人の業務を妨害したものである。




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