特許申請に見るマイクロパックの技術活動
昭和62年 測距離用光ファイバーセンサーの受信信号処理
昭和62年 顕微鏡のオートフォーカス方法
昭和63年 音声変換方法及び音声変換装置
平成1年 位置決めセンサ
平成2年 平面状ワークの位置検出装置
平成2年 ワーク位置検出装置
平成3年 書き込み可能なセキュリティカード
平成5年 紙幣識別方法
・
・
・
昭和60年代には光センサーを使用した紙幣識別に関する大手企業からの特許出願が多数みられます。
説明しやすい例として:
特許公報 第2683262号 出願日 昭和63年12月16日 発明者 ■■
【特許請求の範囲】
近赤外線の発行素子とその反射光を受光する受光素子からなるセンサユニットを、検査対象紙幣の検出ゾーンに沿って走査させ、(以下略)・・・・ とあります。
|
当時以来、■■氏とマイクロパックの吉岡氏は2つの紙幣識別機の共同開発グループで一緒に仕事をしています。(大森電気とプラス工業が登場するグループ)マイクロパックの特許に近赤外線センサーの記述が登場するのはこの3年後です。
中立的な第3者は吉岡氏は■■氏から技術移転されたと判断しなければなりません。複数の人が■■氏からその様に説明されています。
それを嫌って平成7年に吉岡氏が「法的手段に訴える」との脅迫めいた内容証明郵便を■■氏に送り、みごとに拒否されて返送された事実も証明となるでしょう。
よって、平成5年以前のマイクロパックの開発経緯は確認できないと同時に、近赤外線を利用した検出技術は誰もが利用可能な一般的技術である筈であります。
(近赤外線センサ技術のご紹介 http://www.bekkoame.ne.jp/~muraoka/shihei_8.html)
|
特許公報 第2896288号 紙幣識別方法 発明者 吉岡一栄
上記特許は、マイクロパックの特許をアルゼ社に譲渡したもので、その特許は「取得した紙幣データから、いかなる方法で真偽を判定するか」という判定方法の一案であるに過ぎません。
この特許により近赤外線を利用した紙幣識別機全体が権利である様な主張は道理に反しています。
|
●平成5年 薄型紙幣識別機(TFP)プロジェクトの崩壊
プラス工業にて量産試作が開始された時点で、実は開発の遅れから受注がキャンセルされた事実をマイクロパックは公表していません。
マイクロパックは量産用部品を大量にS商事から購入したが、その代金支払いの見通しが立たなくなった。
他方、生産用の金型作製費用を投資したGTKエンジニアリングは、投資回収の代わりにマイクロパックの用意した電子部品や組立品を差し押さえていた。3社は身動きの取れない状況におちいりました。
当時のテラテック(現ウインテックの前身)は親交のあった2社の他、GTKに理解を求め、中島オールを交えて、返済プログラムを構築した。
生産は決してスムーズではなく、金型修正やソフトウエアー変更が相次いだが、量産に成功し、一年がかりで無事、S商事の代金返済が完了しました。
当時の支払いフロー19回、合計3,800万円弱の手形リストを掲示します。
●平成6年 GBS-10の開発
テラテック、マイクロパック、中島オールの3社で共同開発契約を結び開発。
マイクロパックは自費にて回路設計とソフトウエアーの開発、部品納入を担当。
テラテックは自費にて機構関係の設計を担当。
中島オールは金型費用負担。
この事実を証明する吉岡氏の署名のある資料もあり、この機種の販売権利は両社が同等に有するとされ、マイクロパックの占有開発商品のごとく発表するのは誤りである。
●平成7年4月 (株)ウインテック設立
マイクロパックから計300万円の資金調達を受け、(株)ウインテックを設立。
吉岡氏より設立に当たり紙幣識別機の販売権をウインテックに与える確約を得る。
ウインテックはGBS-10の営業努力に邁進し、新しい商品供給として、インターネットカード(テレホンカード)販売機、500円現金玉貸しサンド、通院券プリンター、伝票プリンターと矢継ぎ早に骨身を惜しまずマイクロパックに供給。
●平成9年 台湾向け紙幣識別機の開発
ウインテック単独で市場開発、基本技術の開発を行い、マイクロパックに回路基板の生産依託して販売を開始。
●平成10年 ウインテックの販売権にクレーム
ウインテックの紙幣識別機の販売量が増加してきたため、マイクロパックから不満の連絡や、今回の様な嫌がらせ行為が頻発した。
平和解決のため、改めて経緯の確認を行い販売権について「取引に関する覚え書」を作成し、両社の社長が署名捺印した。
販売台数が増えるのと比例し、市場からの修理返品が増加し経営が圧迫され始めた。識別不良で紙幣を受け入れない機械が多く、再三マイクロパックに改良を依頼したが良い対策案が出なかった。
両社とも営業面で冬の時代を迎え、吉岡氏からウインテックは自社の努力で営業して行く様、要請があった。
●平成10年11月 出資金の引き上げ(平成10年11月27日送金)
マイクロパックの吉岡氏より「新会社に出資するため、ウインテックに出資した株式出資金300万円を即座に回収したい」旨の通達をうけ、返却に応じた。
通常、余程のことが無ければ株式出資金を引き上げることは無いと思いますが・・・
●平成11年 独自開発の申し込み
不良対策の遅れと紙幣識別機の市場価格の暴落を理由にウインテック単独で紙幣識別機を開発する計画のある事を通告した。
●平成12年 GBS-20生産を開始(平成12年2月出荷開始)
中島オールに所有権のあるGBS-10の金型を一部変更し、電子回路とソフトウエアーを独自開発した。従来(マイクロパック設計)の欠点を補うアイデアが生まれ、その案は特許申請済み。
(公開特許番号 特開 2001-209839)
●平成13年 ロータリービルバリ(RB-70)発表
●平成15年 薄型紙幣識別機(FB-33)発表
|